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東京會舘:2014-06-17

2014年6月16日(月)第30回太宰治賞贈呈式および記念パーティ



第30回太宰治賞が井鯉こまさん「コンとアンジ」に決まりました
三鷹市と筑摩書房の共同主催による復活後16回目の「太宰治賞」の最終選考委員会が、平成26年5月7日みたか井心亭(せいしんてい)で開催されました。
選考委員の加藤典洋さん、小川洋子さん、荒川洋治さん、三浦しをんさんの厳正な審査により、1,149編の応募作品の中から
神奈川県在住の井鯉こま(いこい・こま)さんの「コンとアンジ」に決まりました。


第30回太宰治賞受賞作
「コンとアンジ」井鯉こま

【あらすじ】
異国を旅する十八歳の娘「コン」は、一緒に旅をしていた兄の彼女とはぐれ、さらに安宿で洗濯娘らしき少女にだまされて無一文になってしまう。
その状態から転がり出してたどりついたのは、外国人居留区の怪しげな貿易会社「マソン商会」。
オーナーのマソンはコンを小僧と勘違い。そこから、性と年齢を偽る「ぼく」の生活が始まる。
マソン商会には、スナフキンみたいな帽子をかぶった先輩「アンジ」がおり、やがてコンはアンジと恋に落ちる。
油断ならない同僚アフマドとマヌク、やたらコンを頼りにしてくる現地人女性ジェシカなど、様々な人間の意図が絡み合う中、コンとアンジは二人で旅立つことを決意するが――。
言葉、そして性のボーダーを行き来しながら、濃密な文体で語られる異国の幻想恋愛冒険譚は、やがて切なく、力強いフィナーレへといたる。

著者略歴
井鯉こま(いこい・こま)
神奈川県在住
1979年生まれ、34歳、女性。東京外国語大学卒業。


太宰治賞

昭和39年に筑摩書房が創設した小説の公募新人賞で、吉村昭をはじめ、加賀乙彦、金井美恵子、宮尾登美子、宮本輝など多くの著名作家を世に送り出しました。
昭和53年の第14回を最後に中断していましたが、三鷹ゆかりの文人たちの文化の薫りを継承したいと考えていた三鷹市が、三鷹になじみの深い太宰治の没後50年(平成10年)を機に、筑摩書房に呼びかけ、共同主催の形で復活しました。
第21回太宰治賞受賞者の津村記久子さんは、第140回芥川賞を受賞し、第26回太宰治賞を受賞して小説家デビューを果たした今村夏子さんは、平成23年5月に同作品「こちらあみ子(改題)」で第24回三島由紀夫賞を受賞しました。
また、昨年の第29回太宰治賞を受賞した岩城けい(受賞時はKSイワキ)さんの「さようなら、オレンジ」は、第8回大江健三郎賞を受賞しました。