クリエイターと企業のリンクステーション

ギャラリー・クリエイトのfacebookページへ行く「いいね!」お願いします!

ギャラリーハウスMAYA:2016-02-26

祝・杉本鉄郎さんチョイス南伸坊賞・MAYA装画グランプリ受賞祝

クリ8塾佐々木悟郎、片桐淳一塾受講生の杉本鉄郎さんがchoice南伸坊賞選、MAYA装画を描くコンペティションvol.15でグランプリを受賞されました。


・受賞者杉本鉄郎さんからのコメント
『クリ8と私』

私は2009年に「佐々木悟郎塾」と「片桐淳一塾」を受講しました。少し思い出を書いてみたいと思います。

佐々木悟郎さんといえば水彩画で有名です。それでも他の方の水彩画とは少し違うのです。特に影の色です。影といえば黒のイメージがありますが、GOROさんの場合黒は"影"ではなく"色"なのです。光を描くために影を描くとも言えると思います。
GORO塾生の中での私の水彩の画力は最も下の方でした。それでも影の部分からものの形を捉える見方は、とてもしっくりきました。
自分の絵でよく言われたことは「線が硬い」ということです。何度も繰り返し描いてみないと実感できないのですが、上手な人はペンでも鉛筆でも筆でも柔らかい線が描けるのです。
あとは筋トレの話でしょうか。私はやっていませんが絵描きに体力は重要です。

片桐淳一さんは日本のイラストレーションを長らく見てこられた方です。イラストには時代によって流行したスタイルがありますが、ずっと残っていくであろう分野は似顔絵です。片桐塾では似顔絵を描く前に言葉にして紙に書き出しました。客観的に表現してみることは絵を描くときに結構重要です。
それからよく言っていたのは「涼しい絵」という言葉です。絵を描く情熱は大切ですが作品はクールでなければ見る人は良い気分にはなれないでしょう。暑苦しくてはいけません。
最近お会いしました。私が南伸坊さん審査のチョイスで入選した、文楽を描いた作品について「良いモチーフが見つかったね」と言ってくださいました。これも客観的に、人形遣い、太夫、三味線弾き、観客を画面上に構成した作品です。「自分のモチーフを見つけること」は、自分が「物をどういう風に見る」かということだと思います。

そして親方の小山英夫さん。小山さんには「良いものを見なさい」とよく言われました。自分にとってその最たるものは歌舞伎です。観劇したことが文楽の作品につながったのは言うまでもありません。手厳しい中にも芸術や新人への激励の気持ちが込められているのです。

GORO塾では浅草でスケッチ会をしました。自分は集合場所が変更になった時は置いてけぼりになりました。急な雨に打たれたあと釜飯を食べながら講評会をしました。塾では「なんで?」と思うような腑に落ちないことも多々ありました。私はその後しばらく塾を離れました。震災があったり様々ありましたが、それでも今も描き続けています。これからも描き続けると思います。チョイスとギャラリーハウスMAYA装画コンペで立派に賞を頂きましたがまだ通過地点です。



【オフ・クリ8小山コメント】
7年前のクリ8イラストレーターバージョンアップ塾時代は、本人はどの画材が一番自分に合うか?自分の世界観はどこに見つけるべきか?全てにおいて悩んでいました。本人の並々ならぬ努力の結晶として、すばらしいモチーフを見つけ丁寧な仕上がりの絵は、杉本鉄郎ワールドとしてぐいぐい前に進みましょう。この追い風を最大限の武器にして営業活動をしてください。
具体的営業お手伝いをしますのでメール下さい。おめでとうございます。嬉しいです。

クリ8主宰 小山 英夫


【佐々木悟郎先生からのコメント】
「おとなしく(不器用なくらい)生真面目な杉本くんが、こんなりっぱな賞をいただけたのは長年絵を見てきた私としては嬉しいかぎりです。亀のようにゆっくりと、こつこつとイラストレーションと向かい合ってきましたが、以前よりレトロな昭和の映画や風俗あるいは歴史ものにテーマを据えてきて、その変わらぬ姿勢が今回の結果として花をさかせたのかもしれません。ここからが本当の一歩だと思うので精進して製作してください。」
悟郎。


【片桐淳一先生からのコメント】
杉本鉄郎さんの絵はヘンである。例えば今回の受賞作品「御宿かわせみ」は、女将が暖簾を寄せて外の様子をうかがうシーンが描かれていて、建物は右奥に遠くなるパースで描かれているのに、壁の門灯はなぜか正四辺形だ。美しかるべき女将もよく見ると4等身か、せいぜい5等身に描かれていて、やっぱりヘン。
 だけど私のヘンは正真正銘ほめ言葉です。女将は愛嬌があって好感が持てるし、ヘンさ加減が画面全体の雰囲気を柔らかくし、見るものをホッとさせてくれる。そこが杉本さんの絵の魅力だ。
 杉本さんは、塾生の頃から時代物を描きたいと言っていたけれど、彼の絵が飛躍的に面白くなったのは、自分が描きたい世界をピンポイントでしっかり捕まえてからだと思う。田舎芝居の小屋の中、舞台と観客が一体になって楽しんでいる光景を描いた作品でチョイス入選を果たした。素朴な村人たち同士のつながり、彼らの日々の暮らしとささやかな楽しみが描きたかったのだと思う。
 年度賞も受賞して大きな自信になったことだろう。それが今回の大きな賞の受賞につながったのだと、私は考えている。おめでとう杉本さん。


2016年2月22日(月)〜2月27日(土)
装画を描くコンペティションvol.15受賞者展

ギャラリーハウスMAYA
所在地:〒107-0061 東京都港区北青山2-10-26 →map
tel:03(3402)9849  fax:03(3423)8622
e-mail : galleryhousemaya@gmail.com
開廊時間:11:30am〜7:00pm(土曜日5:00pm迄)
休廊:日曜日